三菱UFJ銀行貸金庫金塊盗難事件

三菱UFJ銀行の東京都練馬支店(一部玉川支店も関連)の貸金庫から、顧客の金塊や現金などが盗まれていたというとんでもない事件が発生しました。

被害総額は時価で約17億円以上に上り、金塊部分だけでも約7億円相当。

金塊の具体的な紛失例として、2024年9月下旬に顧客2人の貸金庫から約20kg(約2億6000万円相当)の金塊が盗まれたのが発覚のきっかけです。

内部犯の犯行

犯人は今村由香理容疑者(46歳、当時三菱UFJ銀行の営業課支店長代理)。

貸金庫業務をほぼ1人で担当する立場で、支店が保管する「予備鍵」(顧客鍵のスペア)とマスターキー(銀行側キー)を不正に使用して貸金庫を無断開錠。

顧客が支店に来た際は、システムを意図的に切電して「故障」を装い、発覚を逃れていたそうです。

 2020年4月頃から約4年半にわたり繰り返し。被害者は少なくとも70人。

主に金塊や貴金属、現金を狙い、都内・千葉県内の7カ所の質店や貴金属買取店に持ち込んで換金(総額約1億7000万円)していたようです。

一体どうやって…

貸金庫は通常、開錠に「銀行側キー」と「顧客側キー」の2つが必要です。

ですが銀行は顧客の鍵紛失に備えて「予備鍵」を支店で管理(封印して保管)しているのです。

今村容疑者はこの予備鍵を勝手に持ち出し、単独で開錠、犯行。

顧客訪問時は「システム故障」を偽装。

盗んだ金塊は即座に質店で現金化し、痕跡を消去。 私的な借金返済とギャンブル・投資の自転車操業を繰り返し。

主にFX(外国為替証拠金取引)で約10億円の損失を出し、

盗んだ金はこれらの穴埋めに充て、質店への利息支払いも続けていたようです。

Xでは「銀行員がFXで大損とか、半沢直樹の逆バージョン?」とブラックジョークが飛び交っています。

発覚と逮捕の経緯

 2024年11月頃、顧客の鍵紛失申告で貸金庫を確認したところ、中身が空。銀行の内部調査で不正が発覚し、今村容疑者を懲戒解雇。

 2025年1月14日、警視庁捜査2課が窃盗容疑で逮捕。容疑は当初の20kg金塊から、2024年3月頃の追加2kg(2200万円相当)で再逮捕(2月4日)。今村容疑者は「客が来ない貸金庫を狙った」と供述。

被害者補償を約束。頭取の半沢淳一氏ら5人の役員報酬を3ヶ月分30%減額処分。貸金庫規定の見直しを進め、再発防止に注力(例: 予備鍵の複数人管理)。

銀行の信頼を揺るがす大事件として大きく報じられました。貸金庫の「盲点」(内部犯行のリスク)が議論に。

Xでは「予備鍵の管理が甘すぎる。紛失時は専門家呼べばいいのに」とセキュリティ批判が目立ちます。一方、「金塊20kgって重さヤバい。運ぶだけで筋トレ」とユーモア混じりの投稿も。

まるでドラマのような事件ですね…!

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