テレビのスタジオ裏には、ときどき本番以上に心がほどける瞬間が転がっている。
女優・吉岡里帆がインスタグラムに投稿したのは、そんな“余白の時間”を切り取った一幕だった。NHK「土スタ」出演の翌日、感謝の言葉とともに公開されたのは、番組キャラクター・ななみちゃんとのツーショット。画面越しにも伝わってくるのは、計算ではない「ゆるかわ」な空気感だ。

印象的なのは、吉岡が明かした舞台裏のエピソード。収録が終わり、カメラが回っていないタイミングで、ななみちゃんが走ってきて“おでこスリスリ”をしてくれたという。「なんだこの子は!」と素直な驚きと、「可愛いが過ぎますぞ」という全力の賛辞。そこには女優・吉岡里帆というより、一人の人間として心をつかまれた瞬間があった。32歳という年齢を重ねても、無邪気な可愛さに本気でときめける感性。それこそが、吉岡里帆が長く愛される理由なのかもしれない。
「シーズン2あったらいいなぁ…」期待の声も
またNHK夜ドラ「ひらやすみ」の最終回放送後、吉岡はインスタグラムを更新。

クランクアップ時と思われるオフショットとともに、作品への感謝を報告した。公開されたのは、役衣装の水色のつなぎ姿で花束を抱える一枚。華やかなドレスではなく、物語の中の日常をそのまま連れてきたような装いが、このドラマらしい。
「“ひらやすみ” 最終回までありがとうございました。阿佐ヶ谷の日々は変わらず続きます…」という言葉からは、物語が終わっても、登場人物たちの暮らしは今もどこかで続いている――そんな夜ドラ特有の余韻がにじむ。
さらに、「芋煮食べたかったなぁ… シーズン2あったらいいなぁ…」と、少し照れたような本音も添えた。現場で積み重ねた時間への愛情と、作品世界への未練が、その一文に凝縮されている。


