『エディントンへようこそ』あんな街は2度と行きたくない!

フィルマークスより

アリ・アスター監督最新作『エディントンへようこそ』日本では今月12日より全国の映画館で上映開始されました。
アリアスター監督は、『ヘレディタリー 継承』『ミッドサマー』で一躍有名になりました。A24という、いま大注目の配給会社とタッグを組んでいるということもあり、目が離せない映画監督の一人です。
最新作『エディントンへようこそ』は、前作『ボーはおそれている』に引き続き、ホアキン・フェニックスが主演を務め、その他にもペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラーなど豪華すぎるキャスティングによる”全てを焼き尽くす炎上系スリラー”ときました。
早速映画館で観てきたので、本記事では『エディントンにようこそ』について紹介したいと思います。

※ネタバレあり
※全て筆者個人の感想です

まず初めに、皆様に謝らなくてはいけません。
筆者は、ヴァーノン(オースティン・バトラー)が画面に映っている間の全てのシーンで寝てしまいました。ヴァーノンをしっかり見たのは本当に最後のYouTubeだけです。
しかし映画館で寝るのってなんであんなに気持ちがいいのでしょう。2,000円払って映画も完璧に楽しめず、しかし全く損した気になりません。それはきっと、ずっと起きていたとしても必ず瞬きによって見逃しているからだと思います。そんな”瞬き”なんてかっこいい理由に出会えるのは、レオス・カラックス監督作品『It’s Not Me』。

話をエディントンに戻しましょう。

映画は2020年5月。コロナ化で大混乱です。エディントンという小さな街ではロックダウンが宣言されています。マスク警察がいたり、人との距離は離れ、SNSでは様々な意見、陰謀論が飛び交い、全部が気持ち悪いあの感じをしっかりと再現していました。
日本と違うのは、やはりBLM(ブラック・ライブズ・マター)や謎の武装集団、なにより銃の存在でしょうか。
物語はある時を境にガラリと表情を変えて、一気に加速します。加速という文字通り、ジョー(ホアキン・フェニックス)がとにかく走ります。血がドバドバでます。この時点でメンタル的にかなり限界そうですが、さらにコロナと喘息持ちという泣きっ面に蜂状態。というか、アリアスターにホアキン状態ですね。最高です。
その加速は、思わぬ形で突然終わります。ここから先の長めのとあるシーンが、筆者はまさにアリアスター監督っぽくて気持ち悪くて良いなと思いました。ぜひご自身の目で確かめていただきたいです。

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