株式会社リンクスが実施した「既婚者クラブ」ユーザーを対象とする全13回の意識調査。その最終報は、セックスレスを原因に喧嘩を経験した夫婦の“その後”に焦点を当てている。結果は、どこか静かな絶望を感じさせるものだった。
最も多かったのは、「平行線のまま」42%。
次いで**「自分が折れた」24%、「相手が折れた」11%。
つまり、多くの夫婦は“解決”ではなく、あきらめによって関係を続けている。

特に目立つのは、
「セックスへの期待が高い夫が折れ、興味が薄れた妻の意向が通る」
という構図だ。喧嘩後、関係がどう変わったのか。
その問いへの答えは、さらに現実的だ。
- 「特に何も変わらなかった」69%
- 「スキンシップが増えた」10%
- 「営みの回数が増えた」2%
話し合っても、ほとんどの夫婦は元の場所に戻る。
セックスというテーマが、あまりにもデリケートで、前に進みにくいことを示している。
男性とは違う女性の声「話せて気持ちが楽になった」
一方で、女性の声には少し違う温度がある。
「話せて気持ちが楽になった」
「心のつかえが取れた」
行動は変わらなくても、会話そのものに意味があったと感じる人が少なくなかった。
では、離婚はどうか。
- 「考えたことはない」47%
- 「考えたことはあるが離婚はしない」37%
- 「本気で離婚したい」16%
半数を超える53%が、一度は離婚を考えている。
さらに16%は「もう限界」だと感じている。
興味深いのは性別差だ。
男性は「離婚したい」と考える割合が女性の約3倍。
女性は「離婚は考えたことがない」が多数派。セックスを「関係の象徴」と捉える男性。
生活の一部として位置づける女性。
この認識のズレが、最終的な選択の差につながっているようにも見える。
表向きは続いている夫婦関係。
しかし内側では、すでに崩れ始めている――。
今回の最終報が突きつけたのは、
夫婦関係の断裂は「営みの回数」では起きないという事実だ。
- 問題は「営みがない」ことではない
- 「触れられていないと感じる」こと
- そして「向き合う意志を手放す」こと
13回の調査を通じて浮かび上がった最大のメッセージは、実にシンプルだった。すれ違いを感じたら、解消する前に、まず会話を。
セックスがあるから愛が生まれるのではない。
愛があるから、話そうとする。
話そうとするから、寄り添える。
夫婦の未来を分けるのは、回数ではなく、沈黙か対話か――
その選択なのかもしれない。


