【異例中の異例】ステージ中にパフォーマンスを中断「やむを得ない諸事情」中止を発表

元「SUPER☆GiRLS」で現在は女優・声優として活躍する前島亜美が、12月20日に上海で予定されていたファンミーティングの中止を発表した。同じく29日には、アニメ『ONE PIECE』主題歌で知られる歌手・大槻マキが上海でのステージ中にパフォーマンスを中断するという異例の事態が発生。さらに出演予定だった翌日のイベントもキャンセルされた。
主催側は「やむを得ない諸事情」による中断と説明するに留め、詳細は明かしていない。しかし、これらの出来事は“偶然の連鎖”として片づけられるものではなさそうだ。
背景にあるのは、日本の高市早苗首相による台湾有事を巡る発言に対し、中国政府が強い反発を示しているという国際政治の緊張感だ。この空気が、文化・エンタメ分野にまで波及している。近年、中国では日本のアニメや音楽の人気が高まっていたが、その受容は常に政治状況と隣り合わせであるという構図が、あらためて浮き彫りになっている。

浜崎あゆみ「言葉になりません」、心境を吐露

また上海で開催中の「バンダイナムコフェスティバル2025」では、29日・30日に予定されていたステージイベントがすべて中止となった。出演を控えていたのは、大槻マキに加え、リーガルリリー、ASH DA HERO、ももいろクローバーZといった豪華アーティストたち。フェス側の決断は、突然ファンに突きつけられた“喪失”となった。

※WeChat公式ミニプログラム[/html]「BN嘉年华2025」より引用

その前日には、浜崎あゆみがインスタグラムで上海公演の中止を公表していた。約1万4000人の観客を前に立つはずだったステージが解体される現実を前に、「言葉になりません」と心境を吐露した浜崎。会場に集うはずだった国内外のファンに直接謝罪できないことへの無念をつづるその文章は、アーティスト本人の痛みだけでなく、長期準備に携わったすべてのスタッフの心情を代弁しているようでもあった。

「緊急連絡による不可抗力」公演中止を発表

さらに事態は止まらない。
4人組ロックバンド「シド」は、上海公演を“当日中止”。「関係部門からの緊急連絡による不可抗力」を理由に掲げ、翌日の北京公演も中止となった。

アニメ音楽誌「リスアニ!」も、上海で予定していた「リスアニ!LIVE SHANGHAI 2025」を開催不能に。声優・歌手の斉藤朱夏も、12月6日の上海公演を中止すると発表した。

さらに遡ると、26日には「I Don’t Like Mondays.」が中国3都市ツアーの全公演中止を発表。25日にはMINMIが12月後半の中国ツアーの延期を余儀なくされていた。

わずか数日の間に、これだけ多くの日本人アーティストが中国公演を失うのは異例中の異例である。

ゆず「全公演中止」発表

22日にはフォークデュオ「ゆず」がアジアツアー「YUZU ASIA TOUR 2025 GET BACK」の全公演中止を発表。18日には吉本興業が「第11回上海コメディフェスティバル」で予定していた4公演の中止を発表し、17日には11人組グループ「JO1」が中国でのファンイベントの中止を公表している。

わずか数週間の間に、音楽・ライブ・お笑い・アニメ関連まで、多ジャンルの公演が立て続けに“消えて”いった。
これほど多くの日本エンタメが一斉に中国から姿を消すのは、前例を見ないだろう。

今後の動向に注目だ。

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