杉咲花が紡ぐ、揺れながら進む恋と日々の物語がスタート
新しい年のはじまりに、ちょっと心をあたためてくれそうなドラマがスタートします。
日本テレビ系1月期の新水曜ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」が、1月14日より放送開始。主演は杉咲花さん。そして監督・脚本を務めるのは、恋愛群像を丁寧にすくい取ることで知られる今泉力哉さん。なんと、今泉さんがGP帯ドラマを手がけるのは本作が初めてだという。

物語の中心になるのは、“間違いながらも真剣に生きる”主人公・文菜。背伸びもヒロインらしさもいらない、普段着のままの彼女の恋や迷い、ふとした揺らぎを描くラブストーリーです。文菜の恋愛に関わる男性陣のキャストは後日発表されるとのこと。誰が彼女の日常に色を添えるのか、今から楽しみですよね。
さらに、監督チームには「リンダ リンダ リンダ」「カラオケ行こ!」の山下敦弘監督、ドラマ「青春シンデレラ」の山田卓司監督が参加。音楽は、今泉作品「愛がなんだ」「mellow」「かそけきサンカヨウ」を手がけたゲイリー芦屋さんが担当。いわば、“今泉ワールド”を心地よく深める布陣がそろっています。
「物語に愛される女優」の足跡
1997年10月2日生まれ、東京都出身。デビュー当初から“演技ができる若手”として注目されてきた杉咲花さんですが、その評価を決定づけたのが映画「湯を沸かすほどの熱い愛」。
第40回日本アカデミー賞では最優秀助演女優賞と新人俳優賞をW受賞し、一躍その名を広く知られる存在になりました。その後も、多彩なジャンルの作品に次々と出演。
ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」や、俳優としての素顔が垣間見える「杉咲花の撮休」、そして連続テレビ小説「おちょやん」での圧倒的な存在感は、多くの視聴者に“芝居で心を動かす人”として深く刻まれることに。
映画では「トイレのピエタ」「十二人の死にたい子どもたち」「青くて痛くて脆い」「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」「大名倒産」「法廷遊戯」「市子」「52ヘルツのクジラたち」と、話題作への参加が続き、その表現の幅は年々広がっています。
2024年4月にスタートしたドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」は、放送後も大きな反響を呼び続けました。作品の余韻が視聴者の心に深く残ったことは数字にも表れており、第62回ギャラクシー賞テレビ部門個人賞を受賞するなど評価は高まる一方。さらに、無料見逃し配信(カンテレドーガ、TVer)では全話累計2220万再生を突破。これまで歴代1位だった『ウソ婚』を上回り、ついにカンテレ連続ドラマの歴代1位という大記録を更新しました。
そして迎えた最終話では、TVerでのリアルタイム配信同時接続数がカンテレ歴代1位を記録。まさに“2024年を代表するドラマ”として大きな爪痕を残した作品となりました。

映画では「朽ちないサクラ」が2024年6月21日公開のほか、2025年には「片思い世界」「ミーツ・ザ・ワールド」公開と、引っ張りだこの状態です。
自然体の彼女がこぼした本音——彼女が愛される理由
10月18日に放送した日本テレビ系「アナザースカイ」に、女優・杉咲花さん(28)が出演しました。今回の舞台となったのは、彼女にとって“特別な場所”であるハワイ。6年前、プライベートで訪れた際に見た海に沈む夕日に深く心を揺さぶられ、その思い出が番組での旅先になったといいます。
「名前も言葉もわからないけど、同じものを見て、同じものをきれいだと思っている。同じ空間で共有してるのがすごいうれしいなって…仲間になれるような感じがする」と語り、その瞬間の感動を思い返すように涙をこぼしました。
さらに、彼女はそっと続けます。
「結局、人で悩むことはいっぱいあるけど、癒やしてくれるのも人なんだなって気づいた」悩みも、救いも、人との関わりの中にある――。
どこかほっとする空気をまとい、自然体の笑顔で作品に寄り添う杉咲花さん。
彼女が演じるからこそ、物語はやさしく息づき、視聴者の心へ届いていくのかもしれません。
新ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」で、どんな姿を見せてくれるのか——その放送が今からとても楽しみですね。


