
2025年になってから、世界的な大ヒット商品となった「ラブブ」。
鋭い歯が印象的だが全体はふわふわ。ウサギの体に妖精の顔を持つ「こわカワイイ」人気のぬいぐるみだ。世界的スターのリアーナやデュア・リパ、BLACKPINKのリサといった著名人が身に着けている姿から話題に火がついた。

※画像はBLACKPINKのLISA(公式インスタグラムより)
ラブブの初代モデルはなんとオークションで100万元(約2000万円)の高値で落札されており、通常の商品も7月には5倍程度の価格でオークションサイトでの転売が相次いだ超人気の商品である。

CNNニュースによると、5月には中国の税関で「転売目的の密輸」と見られるラブブが400体以上で回収されるなど、まるで薬物や武器のような扱い。ラブブ(labubu)という仮想通貨も高騰するなどブームはヒートアップした。
ところが、ラブブの勢いに変化が…
ところが、2025年の9月には転売価格が1/5程度まで大幅な下落。11/7には中国の運営会社、泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ)の株価が5%超も下落するなど、勢いの変化が目立ち始めた。
そこで、本記事ではGoogleトレンドを使い、視覚的に「ラブブの勢いはどこで衰退したのか?」を探っていきたい。
グラフで見るラブブの人気変化

こちらが、Googleトレンドで見る「日本における直近1年のラブブの検索数」のグラフだ。
5月頃から急激に検索件数が上昇し、ピークを迎えたのは8/24の週。それを境にぐんぐんと下落しているのが見て取れる。世間ではまだ「人気」というイメージのあるラブブだが、実際は8月以降に人気が下がり始めていたのである。
続いては、世界での人気を見てみよう。

赤色の線が世界での検索件数、青色が日本での検索件数だ。
これを見ると、日本での人気ピーク「8/24週」よりもだいぶ前の「7/13週」に世界でのラブブ人気はピークを迎え、それ以降急速に下がっていることがわかる。日本は世界の動きを一ヶ月ほど遅れて追従していた形になるだろう。
運営会社の株価は大規模流行前「5月以来の安値水準に戻った」ということで時価総額はピークから『3兆円』以上の下落だという。ひとまずブームは収束したと言えるのかもしれない。
急速なブームの衰退はなぜ・・・?
ブームの衰退には複数の理由が語られている。主なものを上げると以下だ。
・偽物が大量流通
・公式の鑑定サービスが偽物を見抜けず混乱
・偽物の増加による転売価格の下落
・商品が余りはじめる
・アニメなど、コンテンツの多角化失敗
・転売対策を実施できず
・社員による「割高」発言で株価急落
ブーム終焉が決定的になった10月には、ラブブ作者の香港アーティスト、龍家昇(カシン・ロン)さんも白黒の「遺影」にも見える画像をアップ。
この投稿は大量消費社会への警鐘として話題になったが、カシン・ロンさんが、また静かにアーティスト活動ができる日が来ることを祈りたい。

