
急に冷え込み始めた日本列島。寒い日はやっぱり鍋ですよね。私、鍋なら毎日食べられます。ただ、鍋も続くとスープの味にマンネリを感じる人もいるでしょう。
そこでおすすめしたいのが「味覇鍋」。赤い缶でご存知、万能調味料「味覇」で作る鍋です。簡単で美味しいのに全く飽きがこないんです。
作り方は超簡単!鍋にお湯に沸かし、酒・生姜(できれば生を針生姜にして)・味覇を適当に入れ、好きな具材を入れて煮るだけ。私は豚肉とレタスを必ず入れます。というかそれだけで十分です。煮る必要もほとんどないので時短鍋としてもおすすめしたいです。締めはもちろん中華麺!
「味覇」なれど「味覇」にあらず
と、今日は鍋のおすすめレシピを紹介をしたいわけではありません。先ほど便宜上「味覇鍋」と書きましたが、正確には「創味シャンタン鍋」です。
私が好きなのは昔の「味覇」。昔の「味覇」は現在「創味シャンタン」として売られています。じゃあ今の「味覇」はなんなのさ!
今日は「味覇」と「創味シャンタン」、「赤い缶」と「白い缶」のお話。
2つの会社のややこしい事情

「創味シャンタン」は1961年に京都の「創味食品」が作った業務用調味料。その後、1981年に「廣記商行」が一般家庭用にパッケージし直して売り出したのが「味覇」。
そう、長い間「味覇」と「創味シャンタン」の中身は同じでした!
しかし2014年、2社の間にトラブルが。廣記商行は、家庭で少量でも使いやすいようにチューブタイプを発売。確かに缶のは固形で使いづらいんですよね〜。
ところがこのチューブタイプ、チューブから出しやすくするために、別の作り方を採用。中身が変わってしまいました。
創味食品「味覇の中身は創味シャンタンじゃなきゃダメ!」
廣記商行「新しいの開発したってええやろ!」
ついに2015年3月、二つの会社の契約は終了。
紛らわしい「赤と白」が誕生
【赤】味覇:パッケージはそのまま、中身を別会社が作ることになり味が変わる。
【白】創味シャンタン:かつての味覇の中身(創味シャンタン)を家庭用に販売開始。
うーんややこしい。どちらも美味しいは美味しいんですが、私は創味シャンタン(=昔の味覇)派。あくもで個人的な感想ですが、創味シャンタンの方がコク深くまろやかで、味覇はパンチがあって少しジャンク。どちらも好みですが、毎日食べ飽きないという点でも創味シャンタンに軍配を上げたいです。
内容量が多いのでなかなか難しいかもしれませんが、最近は小さい缶も出ていますので、是非食べ比べてみることをおすすめします。チューブタイプはまた味が違うとの情報あり。
「これ店の味じゃん」
一人暮らしを始めて出会った「赤い缶」(今は白い缶)。自炊のグレードが爆上がりした衝撃は今でも忘れません。2015年3月以前の「味覇」の味がお好きだった方は「創味シャンタン」を買ってください。
私の場合は思い出補正もありますし、今流行りのガツンとした町中華感は、もしかしたら味覇の方が再現度は高いかも?
いずれにせよ、どちらも品質改良を重ね、優秀な万能調味料であることは間違いありません。


