冬至とは?
冬至(とうじ)は、1年で最も昼が短く、夜が長くなる日です。太陽の力が最も弱まる日とされ、古くから「陰が極まり、陽へと転じる」節目として大切にされてきました。
この“陰から陽へ移り変わる日”という意味から、冬至は運気が上向き始める日とも考えられ、無病息災や厄除けを願う風習が多く残っています。
代表的なのが、
- かぼちゃを食べる(栄養をつけ、病気をしないようにする)
- ゆず湯に入る(邪気を払い、体を清める)
といった習慣です。

冬至にやってはいけないこと(避けた方が良いとされること)
地域の民俗や風習によって異なりますが、一般的に「冬至の日は避けると良い」とされる行動には、次のようなものがあります。
1. 体を冷やすこと
冬至は「陰」が極まる日であり、昔は“冷えが厄を呼ぶ”と考えられていました。
冷たい飲み物や薄着など、体を冷やす行動は避けるのが吉とされています。
2. 不摂生や暴飲暴食
冬至は健康を願う日でもあるため、暴飲暴食や不摂生は好まれません。
胃腸を大切にし、栄養のあるものを少しずついただくことが良いとされます。
3. 入浴を省く(体を清めない)
「ゆず湯に入る」ことは体を清める意味があるため、逆にお風呂を省いてしまうのは縁起が良くないとされる地域もあります。
4. お金の使いすぎ
陰から陽へ転じる節目であることから、無駄遣いをすると運気の流れに逆らうといわれることも。
必要以上の散財は避け、静かに過ごす日として扱われることがあります。
※これらはあくまで昔ながらの風習であり、絶対にしてはいけないというものではありません。
冬至にやった方が良いこと(縁起が良いとされること)
1. かぼちゃを食べる
保存がきくかぼちゃは、冬に不足しがちな栄養を補う食材。
「なんきん(南瓜)」は“南”と“陽”に通じ、運気を呼び込む食べ物として親しまれています。
2. ゆず湯に入る
ゆずの香りには厄除けやリラックスの効果があるとされ、冬至の日に入ると一陽来復(いちようらいふく)=運気上昇を願えるといわれています。
3. 赤い食べ物を取り入れる
冬の冷えを払う象徴として「赤」は陽の色とされ、
- 小豆
- にんじん
- 唐辛子
などを食べると、邪気払いにつながるとも言われます。
4. 静かに心を整える
冬至は“運気の切り替わりの日”とされ、無理な行動よりも
- 掃除で心身を整える
- 来年の目標を考える
など、内面を整える行動が良いとされています。
冬至は1年で最も夜が長く、「陰」の気が強まる特別な日とされています。この日は無理に行動を増やすのではなく、心身を整え、英気を養うことが大切です。夜更かしや体を冷やす行動は避け、静かにゆったりと過ごしましょう。
また、ネガティブな言動や大掃除、新しいことを始めるといった“気を乱す行動”も控えるのが吉とされています。冬至は、余計なことをせずにエネルギーを蓄え、これからの一年を良い形で迎えるための準備の日。落ち着いた時間を過ごすことで、運気の流れも整えていくことができます。


