12月19日より映画館にて公開『ボディービルダー』(原題:MAGAZINE DREAMS )上映館は全国で28館と小規模ながら、いま話題のこの映画を観てきました。
本作はもともと2023年に公開予定でしたが、紆余曲折あり2025年に公開されることとなりました。
主演のジョナサン・メジャーズは、Marvel Studios の『LOKI』では征服者カーンを演じ、その演技力から本作も見応え間違いなし!と期待していました。早速ご紹介します。
※ネタバレあり
焦らされて焦らされて、、ドキドキが止まらない
『ボディービルダー』
イライジャ・バイナム監督作品
ジョナサン・メジャーズ主演

主人公であるキリアンは、祖父を1人で介護しながらスーパーマーケットで働いています。彼には、有名なボディービルダーになって雑誌の表紙を飾るという夢があり、その夢に向かってかなりストイックにトレーニングしています。部屋には一面ボディービルダー達のポスターが飾られ、ジムだけでなくガレージでも練習に励み、さらに1日6,000キロカロリーという食事に糖質制限もしています。
スーパーで自分の食事を買うシーンがあるのですが、そのお会計が174ドルでした。かなり高額なその数字が、会話の中に一瞬出てくるだけなのですがとても良いシーンだと思いました。
これほどまでに打ち込んだ純粋な夢が、アメリカという国が持つ性質や黒人であるということ、彼のトラウマと言った様々な要素からことごとく打ちのめされ、最後に彼が選んだ選択とは、、、?
映画の冒頭、セラピストとの会話から始まります。キリアンは、過去に病院で暴れたことから、州からセラピストに通うこと、アンガーマネジメントをすることを要請されています。看護師に「頭をかち割って脳のスープを飲んでやる」と言ったそうですが、本人は覚えてないと言います。
怖くて不穏で良いですね!
途中までは、真摯にトレーニングに打ち込む姿や、優しく祖父に接するキリアンしか観れません。しかしあることをキッカケに、彼の持つ狂気の片鱗が姿を表してきます。
いよ!待ってました!
そこからは彼の強烈な孤独と葛藤を、休む間もなく観ることになります。
キャパシティオーバーです。
座って映画を見ているだけなのに、まさに筋トレした時の終盤のしんどい感じになっていきます。
映画筋が喜びます。
最高だったシーン、素晴らしい音楽
強烈なシーンがあります。
血まみれのボディービルコンテスト、とだけ言っておきましょう。
また、本作ではかなりの数の音楽が使われています。キリアンが車を運転するときにかけるのは、かなりハードなヘビメタです。爆音なので、遠くにいてもキリアンだとわかるでしょう。
一方映画としてかかる曲は、かなり落ち着いています。彼が必死に自分を抑えようとしている感じがして、そこがまた辛かったです。本来心地よさを感じるような曲に、全く別の表情を感じる使い方が素晴らしかったです。
いかがでしたか?
映画『ボディービルダー』ぜひ劇場でご覧ください。


