【追加発表】RADWIMPS、6年ぶり『紅白歌合戦』出場決定

2025年12月5日、NHKは年末の国民的番組 第76回NHK紅白歌合戦 の出場歌手追加を発表し、その中にRADWIMPSの名前があった。前回の出場が2019年だったことを考えると、約6年ぶりの“紅白復帰”となる。

今回の出場は、彼らのメジャーデビューから20周年という節目の年にあたる。紅白という大舞台で再びパフォーマンスを披露することで、「過去のキャリアを振り返りつつ、新しい一歩を踏み出す」という意味合いが強く込められている。

そして、この“復帰”の直前にリリースされたのが、20周年を記念したトリビュートアルバム Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE- だ。

2025年11月19日、その発売と同時に主要配信サービスでの配信がスタートし、話題は紅白出場発表前から大きな盛り上がりを見せていた。

豪華アーティストによる“RADWIMPS再構築”

このトリビュートアルバムの特徴は、参加アーティストの豪華さと多様性だ。全14曲入りで、以下のような著名なアーティストたちが、RADWIMPSの楽曲をそれぞれのスタイルでカバーしている。

参加アーティストカバー楽曲
上白石萌音「25コ目の染色体」
SEKAI NO OWARI「最大公約数」
米津玄師「トレモロ」
iri「ふたりごと」
ずっと真夜中でいいのに。「有心論」
My Hair is Bad「いいんですか?」
宮本浩次「おしゃかしゃま」
DISH//「携帯電話」
Mrs. GREEN APPLE「狭心症」
ヨルシカ「DARMA GRAND PRIX」
YOASOBI「会心の一撃」
Vaundy「前前前世」
ハナレグミ「そっけない」
角野隼斗「すずめ」

このようなバラエティ豊かな顔ぶれによって、RADWIMPSの楽曲がさまざまな解釈で再構築され、「原曲との違いを楽しむ」「新たな魅力を発見する」というリスナー側の楽しみも大きく広がっている。

リリース後、ファンの評判は非常に高く、「もう何周したかわからない」「RAD愛があふれてる」といったコメントが相次いでいる。

また、このアルバムはチャートでも結果を残しており、Billboard JAPAN の“Hot Albums”で2週連続総合首位を獲得。CDセールス、ダウンロード、ストリーミングすべてで高順位 — まさに「今のRADWIMPS人気」を裏付ける結果となっている。

20周年の“集大成”と“再出発”

このように、「トリビュートアルバム」という形で一度“RADWIMPSというバンドの歴史と影響力”を再確認し、多くのアーティストがその楽曲を再解釈して評価/称賛してきた――その流れの中で迎える紅白出場。

紅白という国民的な場に戻ってくることで、これまでの20年――インディーズ時代からメジャーデビュー、そして数々のヒットと活動を経たバンドの軌跡を、より広く、そして年齢や世代を超えて提示できる機会になる。

また、トリビュート盤をきっかけにRADWIMPSに興味を持った層や、「カバーで知った/聴いた」若いリスナーにとっては、“オリジナルを知る”きっかけになりうる。紅白でのパフォーマンスは、そうした新たなファンを巻き込み、「過去の名曲」と「今のRADWIMPS」をつなぐ架け橋になりそうだ。

さらに、「20周年」「トリビュートアルバム」「ライブツアー」「紅白」と――2025年は彼らにとってまさに“集大成イヤー”。しかしそれは同時に、「次の20年」「次のステージ」への再出発を意味するだろう。

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