
2025年の決勝進出9組を総ざらい
年末恒例の漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』の決勝進出者9組がついに出揃った。12月21日(日)にABCテレビ・テレビ朝日系全国ネットで生放送される最終決戦に向け、例年以上の応募数を勝ち抜いた実力派たちがしのぎを削ることになる。予選には過去最多となる11,521組がエントリーしており、その熾烈な戦いを勝ち抜いた9組の顔ぶれには、「今年はどんなネタが飛び出すのか」と期待が高まっている。
まずは決勝常連組といえる存在から紹介したい。プロダクション人力舎所属の『真空ジェシカ』は、5年連続で決勝へ駒を進めている鉄板コンビだ。シュールで個性の強い世界観を武器に、毎年異なる笑いを届けてファンを魅了してきた。昨年の最終決戦ではインパクトあるネタで観客を沸かせたことも記憶に新しい。
同じく常連の一角として注目されるのが、吉本興業所属の『ヨネダ2000』だ。2022年から再び決勝舞台に戻ってきた彼らは、持ち味のテンポの良い掛け合いと、観る者を惹きつけるキャラクター性でファンを獲得している。すでに2016年結成というキャリアを持つ彼らは、会場の空気を一気に掌握するだけの力を感じさせる存在だ。
また、『ヤーレンズ』も決勝進出を果たしており、ここ3年連続となる安定した実力を見せつけている。彼らは過去の決勝でも独特のテンポと熱量あるボケ・ツッコミを展開し、視聴者の印象に残る漫才を披露してきた。連続出場という実績は、決勝の舞台でも頼もしい存在感につながる。
一方、2016年結成で今回が初の決勝進出となる『めぞん』や『ドンデコルテ』、『たくろう』、『豪快キャプテン』の4組も見逃せない。彼らは予選・準決勝を勝ち抜き、初めての大舞台に挑戦するフレッシュな顔ぶれだ。初出場ならではの勢いと新鮮な笑いへの意欲は、決勝戦をより一層盛り上げる要素となるだろう。
同じく吉本興業から進出の『エバース』と『ママタルト』は、いずれも前年に続く2年連続の決勝進出を果たしたコンビだ。『エバース』は卓越した掛け合いのテンポ、『ママタルト』は独特のキャラクター性を活かしたネタで知られ、毎年上位進出の候補として名前が挙がる人気組となっている。
9組の顔ぶれを見渡すと、常連組の安定感と、初出場の勢いある若手の融合というバランスが取れている。今年は特に初出場組が4組と決勝メンバーの約半数を占め、ベテランと新勢力の対決構図が見どころの一つになっている。
過去の『M-1グランプリ』は、漫才界のスターを多数輩出してきた舞台だ。過去優勝者や決勝常連の多くがテレビやライブで活躍しており、優勝だけでなく「決勝進出」自体がその後の飛躍につながるケースも多い。どのコンビが“21代目王者”の座を勝ち取るのか、瞬間芸とも言える4分間のネタに注目が集まる。
決勝の放送は12月21日18時30分からスタートする予定で、漫才日本一の称号をかけた戦いは例年以上に白熱したものになりそうだ。視聴者投票や敗者復活戦の勝者も加え、総勢10組が舞台に立つこの一夜。笑いとドラマが詰まった年末の決戦から目が離せない。


